調整控除って何?住民税だけにある不思議な控除を調べてみました【住民税通知書を読み解くシリーズ③】

前回の記事では、「税額控除額」の中には一つの控除ではなく、
- 調整控除
- 寄附金税額控除(ふるさと納税)
- 配当控除
- 配当割額控除
など、複数の税額控除が含まれていることをご紹介しました。
▼関連記事
その中で、パンダ母が一番最初に疑問を持ったのが「調整控除」です。
名前を見ても、
「何を調整する控除なの?」
と、まったくイメージが湧きませんでした。
今回は、この調整控除について調べたことをまとめます。
調整控除って何を調整しているの?
調べてみると、調整控除は
所得税と住民税の人的控除額の違いを調整するための税額控除
でした。
「人的控除」と聞くと難しく感じますが、基礎控除や配偶者控除、扶養控除など、人に関する控除のことです。
最初はこの説明を読んでも、
「どうして調整が必要なの?」
という疑問が残りました。
所得税と住民税では人的控除額が違う
例えば、多くの方が利用している基礎控除。
所得税と住民税では控除額が異なります。
また、
- 配偶者控除
- 扶養控除
- 障害者控除
- 寡婦控除
なども、所得税と住民税では控除額が異なるものがあります。
そのため、住民税では所得税より人的控除額が少なくなり、そのままでは住民税の負担が重くなる場合があります。
こうした控除額の違いによる影響を調整するために設けられているのが「調整控除」です。
自分で申請する必要はありません
調整控除は、自分で申請するものではありません。
年末調整や確定申告の内容をもとに、市区町村が条件に応じて自動的に計算してくれます。
そのため、住民税決定通知書には「調整控除 ○○円」と内訳が書かれているわけではなく、「税額控除額」という合計金額の中に含まれていることがほとんどです。
私も通知書を見ただけでは、その存在に気付くことはできませんでした。
「調整控除」という名前に納得
税額控除額の内訳を一つずつ確認していくと、寄附金税額控除や配当控除などは見つけることができました。
しかし、それでも税額控除額の合計とは一致しません。
「あと一つ何か控除があるはず。」
そう思って調べていく中で、たどり着いたのが「調整控除」でした。
さらに調べてみると、調整控除は所得税と住民税で異なる人的控除額の差による影響を調整するための税額控除だと分かりました。
最初は名前だけでは全く意味が分かりませんでしたが、役割を知ると、
「だから『調整控除』という名前なんだ。」
と、ようやく納得できました。
計算式を覚える必要はある?
調整控除には計算式があります。
私も計算方法を調べてみましたが、思った以上に複雑でした。
一方で、
「所得税と住民税では人的控除額が違うため、その差を調整している。」
という仕組みを理解するだけでも、住民税決定通知書はぐっと読みやすくなります。
私自身も、最初は名前だけでは全く意味が分かりませんでしたが、役割を理解できたことで、調整控除が税額控除額の中に含まれている理由が少し見えてきた気がしました。
まとめ
調整控除は、所得税と住民税の人的控除額の違いによる影響を調整するための税額控除です。
私も最初は「何を調整する控除なの?」と思っていましたが、調べてみると名前の意味そのままの制度でした。
一つ疑問が解決すると、今まで難しく感じていた住民税決定通知書が少し身近に感じられます。
※本記事は個人の体験に基づく内容です。調整控除の計算方法は年度により変更される場合があります。最新情報は総務省・お住まいの自治体でご確認ください。
次回予告
通知書には、まだ読み解けていない控除が残っています。
次は「寄附金税額控除(ふるさと納税)」を調べてみたいと思います。
▼関連記事
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考になるブログがたくさん!応援クリックが励みになります。
【住民税通知書を読み解くシリーズ|一覧リンク】
住民税決定通知書は、一見すると数字が並んでいるだけの書類ですが、一つずつ読み解いていくと「なぜこの税額になったのか」が見えてきます。
このシリーズでは、実際に私が住民税決定通知書を確認しながら調べた内容を順番にまとめています。













